生命環境化学科 バイオサイエンス専攻
- 工学部
- 生命環境化学科
バイオサイエンス専攻2025年4月開設
学びの特徴
バイオ技術で、これからの社会と未来を変えていく
バイオサイエンス専攻では、新薬の開発につながる微生物の探索や新しい色や香りをもつ花の開発など、世の中の役に立つバイオ技術の開発を行っています。4年間で生物の特異性を活かすバイオ技術を学び、その成果を社会に貢献できる人材を育成します。
学びのポイント
Point1
生命の仕組みや生体の働きを専門に学び、社会の発展に寄与する人材を育成
Point2
「バイオ」を基礎から専門領域まで体系的に修得、先端的研究に取り組む
Point3
社会で活躍できる幅広い科学の基礎知識と応用力、倫理観を身につける
カリキュラム
1年次 | 2年次 | 3年次 | 4年次 | ||
専攻科目 | 少人数編成クラスで 化学を基礎から学び 着実に成長 |
生物学をベースとした バイオサイエンス技術の 専門知識や 技術を知る |
実社会を 視野に入れながら バイオ分野を中心とした より高度で 専門的な知識を修得 |
これまでの 学習を基盤として 自分の専門領域を見つけ 卒業研究で深め、究める |
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共通科目 | 生命環境化学特論 コンピュータ?プログラミング |
生命環境化学基礎実験Ⅰ?Ⅱ 生態環境科学 |
生命環境化学専門実験Ⅰ?Ⅱ 生命環境化学ゼミ 機器分析 生命環境化学特別演習 |
卒業研究Ⅰ?Ⅱ | |
応用化学系科目 | 基礎化学実験 基礎化学 展開化学 |
有機化学Ⅰ?Ⅱ 物理化学Ⅰ?Ⅱ 無機化学Ⅰ?Ⅱ 化学工学 分析化学 |
有機化学Ⅲ 物理化学Ⅲ 無機化学Ⅲ 電気化学 コンピュータ化学 無機材料化学 有機材料化学 高分子化学 |
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バイオ系科目 | 生命の科学 生物学実験 基礎生物学 生物学 |
生化学Ⅰ?Ⅱ 細胞生物学 食品科学 免疫学 |
生化学Ⅲ タンパク質科学 バイオテクノロジー 生体機能学 神経生物学 微生物?ウイルス学 植物生理学 |
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環境科学系科目 | 環境の科学 | 環境計測Ⅰ?Ⅱ | 環境計量Ⅰ?Ⅱ 環境化学 資源エネルギー化学 環境関係法規 環境分析 安全工学 |
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理学系科目 | 基礎物理実験 基礎科学計算 生活の科学 物理学Ⅰ?Ⅱ 地学 地学実験 |
地球科学 | - | - | |
数学系科目 | 基礎数学 線形代数 微分学 積分学 データサイエンス |
微分方程式 | - | - | |
情報系科目 | 人工知能入門 | ICT概論 | ICTリテラシー | - | |
学部共通科目 | 亚洲通官网_亚洲通平台?デザイン科目 | コンピュータ実習 亚洲通官网_亚洲通平台?デザイン基礎 異文化コミュニケーション(海外研修) TOEIC 初級Ⅰ?Ⅱ |
情報処理 TOEIC 中級Ⅰ?Ⅱ |
亚洲通官网_亚洲通平台?デザイン実践 インターンシップ |
プレゼンテーション技法 |
外国語科目 | 英語Ⅰ?Ⅱ 発展英語Ⅰ?Ⅱ |
英語Ⅲ?Ⅳ 発展英語Ⅲ?Ⅳ |
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一般教養科目 | 社会学 経営学 歴史 国際関係論 教育と社会 中国の言語と文化 ドイツの言語と文化 フランスの言語と文化 ボランティアの研究 仏教精神Ⅰ?Ⅱ 体育実技Ⅰ?Ⅱ |
心理学 日本国憲法 スポーツ文化論 哲学 経済学 思想と宗教 |
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生物学実験
生物の生理現象を実践的に学ぶ
生物の構造と機能を総合的に理解するために、生物学の各分野で行われる基本的な実験技術?方法を習得します。
食品科学
テクノロジーで「食」も変化
「食」にまつわる科学や研究について、体験を交えながら紹介します。もしかすると、新しいバイオテクノロジーで作られた「青いご飯」を食べることも!?
微生物?ウイルス学
身近な微生物やウイルスを理解
発酵や感染症など、私たちの生活に密接に関わっている微生物やウイルスについて、良い面の応用と悪い面の対処について知見を深めます。
「バイオ」を基礎から専門領域まで体系的に学び、卒業研究では先端的な研究に取り組む
- 合成化学研究室[岩崎 政和 教授]
有機化合物の生産に欠かせない金属触媒について、さまざまな材料と条件下での実験を繰り返し、新たな可能性の探求を行っています。 - 生体分子デバイス研究室[長谷部 靖 教授]
バイオ分子の優れた物質識別能力や触媒能力を応用したバイオセンサやバイオ電池の開発など、バイオとエレクトロニクスの融合領域にチャレンジしています。 - 遺伝子工学研究室[石川 正英 教授]
私たちの生活に役立つタンパク質を、遺伝子組換えによって大腸菌などの微生物を用いて、効率よく大量に生産する研究を行っています。 - 環境浄化研究室[有谷 博文 教授]
「環境浄化」「エネルギー低負荷」という問題を、ユニークな触媒やプラズマ応用プロセスなどで解決へと導く研究開発を進めています。 - 環境計測化学研究室[松浦 宏昭 教授]
新規炭素触媒の創製や非金属炭素触媒を電極に適用した水素-酸素燃料電池など、実社会への還元を強く志向した研究開発を進めています。
- 光材料化学研究室[木下 基 教授]
新しい光機能材料の創製を目指して、分子集合体の設計、材料特性解析およびデバイス作製と評価と一貫した研究を展開しています。 - 微生物応用研究室[秦田 勇二 教授]
先端バイオテクノロジーを用いて、自然界から有用微生物を探索し、そこから機能性物質や有用酵素などを発見する研究を進めています。 - 環境物質化学研究室[本郷 照久 教授]
資源の枯渇や環境汚染問題に着目し、材料化学をベースとしたアプローチによる問題解決を目指しています。 - 物質化学研究室[田中 睦生 教授]
世の中になかった物質を創製できる唯一の学問である化学。物質の本質を分子?原子レベルで理解し、展開して材料とする研究を行います。 - 植物ゲノム工学研究室[秋田 祐介 准教授]
植物の重要形質に関わる機構解明、「色」「形」「香り」などに関する分子機構や、有用成分の生合成経路の解明を目指しています。
研究室をのぞいてみよう
遺伝子工学研究室
興味深い遺伝子の世界を探索しよう!
石川 正英 教授
専門分野|遺伝子工学、分子生物学
当研究室では、医薬品のインスリンや洗剤に入っている酵素など、私たちの身のまわりで役立っているタンパク質を、遺伝子組換えによって大腸菌などの微生物を用いて大量に生産する技術開発を行っています。遺伝子に興味のある人は、この学科?専攻でとことん追究してください。
研究室をWEBでcheck!
? 遺伝子工学研究室[石川 正英 教授]
先生の研究をもっと見てみよう
? 遺伝子工学研究室(YouTube)
卒業生の声
超安定志向だった自分が、失敗を恐れず前向きに取り組むように
工学部 生命環境化学科 バイオ?環境科学専攻 2021年卒業/群馬県立松井田高等学校出身
勤務先:旭化成株式会社 製造統括本部 川崎製造所 交換膜製造部
動物好きの家族に囲まれて育ち、バイオテクノロジーを学びたくて入学した埼玉工業大学。入学前の私は、超がつくほどの安定志向で、失敗を恐れてチャレンジを避けるような性格でした。しかし、大学で出会った友人や先生方から刺激を受けるなかで、失敗を恐れず前向きに物事に取り組むこと、周囲と協力し、切磋琢磨して成長することの楽しさを徐々に学んでいきました。さらに、亚洲通官网_亚洲通平台支援センターが主催する海外研修でベトナムに行ったことで、自分にとって当たり前の暮らしがいかに恵まれたものだったかを実感し、「世界の人々の暮らしをよくする、規模の大きい仕事をしたい」と思うように。その思いが現在の仕事に就く原動力になりました。
今、私が携わっているのは、食塩電解プロセス用イオン交換膜の生産技術開発。食塩水を電気分解すると、塩素、水素、苛性ソーダが発生し、それらは原料あるいは反応剤として洗剤や紙製品、殺菌剤、建築材料などさまざまな製品に使用されます。その電気分解に欠かせないのがイオン交換膜で、「この技術がなくなると、私たちの暮らしが江戸時代にまで戻ってしまう」と言われているくらい、生活に欠かせない多岐にわたる化学原料を生産するシステムの核となる存在です。私の業務は生産設備の能力増強と製品品質の向上をめざし、技術的な課題解決やさらなる効率化を図ること。直近では、入社4年目の私が手がけた生産プロセスの改善が評価され、社内の有功賞を受賞しました。
夢は、世界で唯一の生産設備を立ち上げ、高品質な製品を提供することで世界中の人の「いのちとくらし」に貢献すること。イオン交換膜法食塩電解プロセスを確立しているのは世界で4社しかなく、さらにこのプロセスに必要な電解槽?電極を合わせた3製品を製造できるのは世界で我が社のみ。生産設備を一から作ることにはお手本や決まった正解がないので、プレッシャーは大きいですが、やりがいを感じます。
埼玉工業大学は、間違いなく私の人生を変えてくれた場所です。4年間の大学生活を全力で楽しむことができましたし、生涯を通してやり遂げたい目標が得られ、自分に自信が持てました。皆さんのキャンパスライフがより充実したものになるよう、応援しています!
主な進路
- 旭化成(株)
- カナデビア(株)
- 東京ガス(株)
- 東京電力ホールディングス(株)
- 山崎製パン(株)
- 積水ハウス(株)
- 東急電鉄(株)
- ヤマト運輸(株)
- 東京大学大学院
- 山梨大学大学院
- 埼玉大学大学院
- 信州大学大学院
- 山形大学大学院